1年生のオリエンテーションとして、これから気持ち新たに仲間たちと学習する喜びを体感いただくための1泊2日の旅行です。ちなみに、翌日は南あわじの渦潮クルーズと神戸フルーツ・フラワーパーク大沢に寄って大阪へ帰る行程でした。
学校の各科・各コースに応じた教育旅行プログラムで最適な探究学習を経験いただきました。
興國高等学校では、全体800名の生徒が各科・各コースに分かれており、異なる特徴を持ったオンリーワン教育が魅力です。
ITビジネス科やアスリートアドバンスコース、スーパーアドバンスクラスなどによって探究学習のニーズは様々なので、各科・各コースに適した教育旅行プログラムを体験いただきました。
アプリ開発のマーケティング体験やSDGsを運動で体感する研修、英語で社会課題解決に挑戦する英語プログラムなど、どれもユニークかつ学校では学べない実践的なプログラムをご利用いただいた様子を写真と共にご紹介します。
ー目次ー
1.約800名の生徒が3つのプログラムに分かれて探究学習を実施!
1-1.スーパー/プレミアムアドバンスコースの生徒が受講!未来をテーマにした英語プログラムで国際交流を
1-2.ITビジネス科の生徒が受講!ニジゲンノモリのマーケティング講座でニーズ志向を身に付ける
1-3.アスリートアドバンスコース等の生徒が受講!大人気プログラムの体感型SDGs研修を総勢400名で受講
2.淡路島西海岸教育旅行プログラム 概要
2-1. 探求学習に最適な地方創生セミナー&ワークショップ
2-2. 本当の持続可能性とは?体感型SDGs研修
2-3. 体を動かす自然×テクノロジー体験!ニジゲンノモリフリープラン
全体生徒数約800名の学年が淡路島西海岸の複数の教育旅行プログラムに分かれて受講いただきました。
その様子を写真と共にご紹介します。
※なお、ご紹介するプログラムは完全アレンジ版で、通常の教育旅行プログラムとしてはご案内していません。
未来「future」をテーマに「食の問題」「環境の問題」「少子化の問題」の社会課題解決に向けて、現状→原因→対策の順番で、考えをまとめて発表するワークショップを実施しました。
なんといっても、特徴は30名以上の外国人ファシリテーターやサポーターが生徒と一緒に課題に取り組む点です。
それぞれの社会課題は、もはや日本だけの課題ではなく、グローバルな視点で考える必要があります。生徒は、積極的に英語を使いながら、外国人ファシリテーターに日本との違いや外国人の自国の取り組みなどを共有し合うことで、国際交流と共に俯瞰して物事を把握することができます。
プログラムの流れをご紹介します。
①淡路夢舞台国際会議場のイベントホールに生徒入場
約190名の生徒がイベントホールに入場し、いよいよプログラムが開始します。
10名1卓のテーブルがセットされており、1卓1~2名の外国人ファシリテーターやサポーターがつきます。
②外国人ファシリテーター及びサポーターのご挨拶
総勢約30名14か国の外国人ファシリテーターが登壇し英語で簡単にご挨拶。
③アイスブレイク「What am I??」を実施
外国人ファシリテーターと英語で会話するにあたり最初にアイスブレイクを実施しました。英語は学習科目であると同時にコミュニケーションツールの一つ。文法や単語が合っていなくても、まずは伝えようとする姿勢が大切です。各テーブルから笑い声が聞こえてくるなど大盛り上がりのアイスブレイクでした。
④課題に対してグループワークを実施
フードロス、気候変動、少子化対策のテーマを事前にクラス単位で決めていただき、当日は外国人ファシリテーターへインタビューしながら、外国人の自国の環境や価値観、対策のアイデアなどのヒントをもらいます。そして、シートに従って現状から原因、そして対策のアイデアを仲間とともに考えてまとめました。
⑤グループごとにアウトプットの機会を
各グループが模造紙にまとめたアイデアを他のグループに共有する時間です。
グループによっては、英語でまとめて発表するメンバーも。ユニークなアイデアもたくさん出て大変盛り上がりました。また、発表の後は、他グループからフィードバックを実施。アイデアの更なるブラッシュアップにつながります。
⑥最後は本日の学びを共有
プログラムの最後に、本日学んだことを約190名全体に対して発表してもらいました。
「グローバルな視点を持つことができた」「社会課題を自分事に捉えることができた」などプログラムの目的を達成した生徒の感想が多く聞けました。
大切なことは、英語を語学として学習するだけではなく、コミュニケーションツールとして積極的に外国人ファシリテーターへ話しかける姿勢や世界的な社会課題を他国や世界規模で考えてもらうことなど、英語学習のその先の目的を知っていただけたと思います。
今後の学校での英語学習に対して、生徒一人ひとりが意義をもって取り組んでい頂けるようなプログラムでした。
アニメパークニジゲンノモリを舞台に、「リアル連動型アプリの企画」を考える実践型のマーケティング講座を、ICT教育やクリエイティブ教育などに力を入れるITビジネス科の生徒に受講いただきました。
マーケティング講座では、顧客のニーズ志向を身に付けるためのコツを分かりやすくお伝えします。実際にニジゲンノモリへ訪れて、まずは自分がお客様になりきって見学や体験をしてもらい、その後、企画立案のワークショップを実施しました。
今回のポイントは、「人を観察すること」で、人の本音や愚痴、不安や不満をもとに隠れた潜在ニーズからターゲットを考える流れを学びます。男性、女性、ファミリー層、カップル、オタク・・・などターゲットごとのインサイトをとことん突き詰めます。
そして、最後は潜在ニーズを満たすことができる、ニジゲンノモリのアプリ案を発表してもらいました。調査→情報収集→企画→発表まで実践を通じて、体験いただくことで今後の学校での学びに活かします。
そんなプログラムの流れをご紹介します。
①アニメパークニジゲンノモリに集合!
約180名の生徒が快晴の中、アニメパークニジゲンノモリに到着!
これから始まるマーケティング講座に期待を膨らませながら、先生からのお話を聞きます。
②お客様視点をもってニジゲンノモリを見学・体験
ニジゲンノモリを楽しむお客様は、どのような気持ちで来るのだろう?アトラクション体験後に、どのような感情になるのだろう?お客様になりきってアトラクション体験をしました。
また、他の一般のお客様はどんな層が多いのか観察したり、お土産のショップで販売しているグッズを観察することで、ニジゲンノモリのお客様層を把握することができます。
③イベントホールでワークショップを実施
ニジゲンノモリから場所を移し、イベントホールにてグループごとに見学・体験した感想を共有します。その後、マーケティングに必要なターゲット設定の方法及びターゲットのインサイトを追求する方法を学びます。その後、「ニジゲンノモリで使えるリアル連動型アプリの企画」をテーマに各グループでアイデアをまとめていただきます。
④まとめた企画案を180名のまえで全体発表!
各グループでまとめた企画案をニジゲンノモリ社員や学校の先生と共に評価します。その後、ランキング上位の企画案をまとめたグループは、登壇して全体発表してもらいました。アプリは、観光情報系やゲーム系、ナビゲーション系など様々な種類があり、それぞれ個性的な発表が目立ちました。発表したグループは、緊張した面持ちでしたが、一生懸命に案をアウトプットしようとする姿勢が大切だと感じます。
今回のマーケティング講座では、ニーズ志向という「相手の立場にたって考えること」に取り組んでいただきました。企画案では、お客様は主語になっていること、お客様がどのような利益(ベネフィット)を得ることができるかという点とその根拠について、考えてもらいました。
机上の学習の身にとどまらず、ニジゲンノモリを事前に見学し、アトラクションを体験することで、更に実感をもってお客様の視点から生まれたアイデアは、どれもユニークで参考となる案ばかりでした。
これからの学校生活だけでなく、将来のキャリアとしても、働くことのイメージをもってもらう機会でした。