コロナ禍を経て、形態や目的も変わりつつある高校の修学旅行の企画にお悩みの先生も多いのではないでしょうか。
この記事では、生徒たちにとって貴重な学びと経験の場となる修学旅行の計画から実行までの流れを詳しく説明します。
関西方面の修学旅行を企画されている先生必見！修学旅行の企画ポイント
1. 修学旅行の意義と目的の設定
修学旅行の意義と目的を明確にすることが最初のステップです。例えば、教科学習で得た知識を実地見学で具体化し発展させる、集団生活を通じて社会生活のルールや責任感、協調性を培うなどの目標を設定します。
修学旅行の活動として特に重要視されているのが以下5つです。
１．歴史学習: 中学生・高校生ともに最も重点を置かれている活動です。京都や奈良などの歴史的な場所を訪れることが多いです。
２．平和学習: 特に沖縄や広島で行われることが多く、戦争の歴史を学ぶ機会として重要視されています。
３．自然・環境学習: 環境意識の向上とともに、自然豊かな地域での学習が増えています。
４．英語学習: 国外での修学旅行は異文化理解や語学力の向上を主な目的とした旅行が多いです。国内の修学旅行で英語を実践的に活用するプログラムもあります。
５．探究型プログラム: 新学習指導要領に基づき、探究的な学習を重視する学校が増えています。修学旅行を通じて課題解決型の学びを実践する場として活用されています。
2. 行き先と日程の決定
行き先と日程は、学校の教育方針や生徒の興味に基づいて決定します。例えば、沖縄で平和学習と自然体験を組み合わせた旅行や、ハワイで文化体験を行う旅行などがあります。
高校の修学旅行は主に2年生の10月から12月に実施されることが多いです。特に国公立校ではこの時期に集中しており、私立校では10月から12月に加えて2月や3月にも実施されることがあります。
近年では バス運転手の時間外労働時間の上限規制導入や燃料費、メンテナンス費用のコスト上昇により、観光シーズンと重なる秋はバス料金が高くなる傾向があります。そのため、6月から9月にかけての実施も増えています。
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3. 予算の確定
予算には交通費、宿泊費、食費、入場料、保険料などが含まれます。
学校や保護者会と協力して、適切な予算を設定します。
近年は先述の通りバス代が高騰する傾向があるので、早めに旅行会社やバス会社にご相談ください。
4. 事前準備と安全対策
事前準備として、生徒への事前説明会や結団式の実施、健康保険証や身分証明証など必要書類の確認、持ち物リストの作成と配布、緊急時連絡先の確認と共有が必要です。
5. 旅行会社との連携
旅行会社と連携して具体的なプランを立てます。旅行会社は交通手段や宿泊施設の手配、現地でのガイドなどをサポートしてくれます。また、安全対策についても確認します。組み込みたい内容があれば旅行会社に相談しましょう。
6. 保護者説明会
保護者説明会を開催し、修学旅行の目的、行き先、日程、費用、安全対策などについて説明します。保護者からの質問や意見も受け付けます。
7. 生徒への事前学習
修学旅行前に、生徒たちに対して事前学習を行います。訪問先の歴史や文化について学び、現地でのマナーやルールについても指導します。これにより、生徒たちがより深い理解と興味を持って旅行に参加できます。
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持続可能な社会や循環型社会の実現について、淡路島の耕作放棄地を使ったフィールドでわかりやすく学ぶことができます。
旅行担当の先生の想いや目的もしっかりとヒアリングしつつ、生徒が主体的に学べる内容を提案します。
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- 淡路島での滞在の前に、学校にお伺いして対面で、またはオンラインにて事前学習を実施できます。
- 実地でのフィールドツアーや体感ワークの時間を、事前セミナーを行うことで長く設定できます。
8. 実施計画書の作成
具体的な実施計画書を作成します。これには詳細なスケジュール、緊急連絡先リスト、安全対策マニュアルなどが含まれます。また、生徒一人ひとりに配布するしおりも作成します。
9. 修学旅行当日の運営
修学旅行当日は、計画通りに進行するように注意します。生徒たちが安全に楽しく過ごせるように、引率教員は常に目配り気配りを忘れずに行動します。また、緊急時には迅速に対応できるよう準備しておきます。
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10. 帰校後の振り返り
修学旅行が終わったら、生徒たちと一緒に振り返りを行います。感想文を書かせたり、写真やビデオを見ながら思い出を共有したりします。また、教員間でも反省会を開き、次回以降の改善点を話し合います。
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